こんばんは。
風林火山の「山」担当、現代音頭作曲家の山中カメラです。
わたくし、昨年より、病気療養中で今回も会場に行けません。
「火」より受け継いで今回は「山」の担当ですが、大切なことは前の三人が全て書いてくれたので、わたしは個人的な見解と思いを。

「ダンス」という行為は人間にとって最も原始的な表現ではないでしょうか?
太古の昔より、人間は「歓喜」の状態に至ると踊りを踊るのです。
しかし、悲しい時、苦しい時も踊りが生まれます。

日本で最初に盆踊りを始めた人は、踊り念仏を広めた時宗の開祖「一遍上人(1239〜1289年」であると言われています。(※諸説あり)
一遍上人は、日本各地で「踊り念仏」を踊り、貧しき人々や様々な苦しみに苦悩する人々の心に大きな希望をもたらしました。そうした人々の心の底から湧きあがる喜びは、やがて彼らの体を揺り動かし、喜びに歓喜する人々の輪をどんどん大きなものへと成長させてゆきました。

一般的にお経、念仏というのは死後、極楽に行く為に唱える、いわば「手段」です。
しかし、一遍上人が行った踊り念仏は極楽に行くための手段ではなく、「踊ること」それ自体が「目的」だったのではないでしょうか?
一遍上人はこんな句を残しています。

「となふれば われも仏も なかりけり なむあみだぶつ なむあみだぶつ」

「南無阿弥陀仏」と唱えながらトランス状態で一心不乱に踊りを踊ることで、踊っている、この瞬間を生きている「今」という時を感じる喜びを得る。
これはあくまで私の想像ですが、「我も仏もない」という状態は、もう宗教的な意味を超えていて、
ただ、自分と宇宙とが繋がるような感覚になる。それこそが一遍上人が見つけ出した「極楽」だったのではないでしょうか。

さて、9日に開催される「縁故節」ですが、歌と歌の合いの手に「ションガイネ」という掛け声があります。
これは「しょうがない」という言葉から来たもの(※諸説あり)であります。
この「ションガイネ」は悲壮的な諦めではなく、すごく前向きな色々な事を肯定する言葉のように私は聞こえました。
そしてこの「ションガイネ」は縁故節の新旧それぞれの歌詞の最後に必ず付きます。それを踊りながら皆で唱えます。

芸術祭で行う現代の盆踊りですから、浮遊感のあるコード進行を付けました。
最後のパートではビートルズの「Let it be」のフレーズもコーラスに加えました。(ションガイネを英訳すると「Let it be」だから)
それを山梨の素晴らしいミュージシャンの皆さんが演奏してくれます。
踊り念仏のように激しいトランス状態にはなりませんが、
素晴らしい音楽、音響と、会場の人、一人ひとりの歌詞が胸に染みこんで、一つの宇宙が生まれます。浮遊しながらも静かに覚醒している、とても不思議な体験になると思います。

みなさん9日は「南無阿弥陀仏」を「ションガイネ」に変え、
「宇宙」を感じ、「今」を感じて喜びのダンスを踊って下さい。

2014年の宇宙はこちらです。


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